Mikael Zayat Alchemist Oilsのブレンドオイル「Fourth Dimensional Shift」を
ミカエル・ザヤット本人と編集したマリー・アリゾンによる、
錬金術師であり、アロマセラピストとして長年のキャリアを持つミカエル・ザヤットへの
インタビュー記録。
対談日:1998年11月
マリー:どのようにアロマセラピーが私達を異なる次元へと到達する手助けをしてくれるのかを教えていただけますか。
ミカエル:まず初めに、エッセンシャルオイルというのは植物の“生命力”なのです。
脂質とは違い、エッセンシャルオイルは、繊細で、変化しやすい、香りの良い抽出液なのです。
抽出は、花、芳香植物、果物、ハーブ、種子、葉、枝、木の樹皮から蒸留することでなされます。
数百ポンドのオイルを作るのにさえ、数トンの植物材料が必要となります。
エッセンシャルオイルは、人間が知る中で最も貴重で古い形の薬であると言えます。
ほとんどの天然エッセンシャルオイルは防腐剤として使われています。
但し、これは重要な点なのですが、波動(エネルギー)をあげるために使用されることもあるのです。
グレード“A”の天然エッセンシャルオイルは、
それを身に付けた人の波動(エネルギー)をとてつもなく上げるブースターとして働くのです。
また、オイルは身体的、感情的、精神的状態のバランスをとってくれます。
その一方で、エッセンシャルオイルは、免疫システムを強化することで、
特定の細菌やウィルスに対する体の抵抗力を高めてくれます。
より微細なレベルでは、エッセンシャルオイルは、より高い意識と調和する手助けとなってくれます。
ご存知のとおり、新生児は姿形や音よりも匂いによって、母親を初めて認識します。
生れ落ちて以来、香りは自分達にとって良いもの・悪いものを認識し、区別するための最も重要な手段の一つです。
(香りは、何を手に入れて、何を避けるべきかを教えてくれます)
適切なオイルを使うことで
(ここでいう適切なオイルの使用というのは、可能であれば身の周りにある植物から取られた
高いグレードのエッセンシャルオイルを使うということです)、
オイルはより高い意識へ到達する手助けをしてくれます。
また、よりスピリチュアルになり、活気に満ち、カリスマ性が出てくるよう手助けもしてくれるのです。
古代の王室はそれを知っており、他の誰も使う権利を持たない、自分達独自の香水を持っているのです。
王や王妃によって最も価値を与えられたエッセンシャルオイルの一つが純粋なローズオイルでした。
不幸なことに、化学の発達と共に調香師たちは、純粋な天然エッセンスに似せてあるものの、
望ましくない香りを隠すだけの、ありとあらゆる合成香料の開発に成功してきました。
合成香料は、本物のエッセンシャルオイルとくらベル価値が無いだけでなく、
確実に使用者の波動(エネルギー)のレベルを下げ、喘息やその他のアレルギーを誘発させることが知られています。
例えば、合成のバラの香水は1オンス(約28 ml)当たり2ドルで売っている一方で、
純粋なローズオイルは、1滴作るのに150本の新鮮なバラが必要となるため、希少なものとなっています(1ドル1滴)。
これは、ピュアエッセンシャルオイルが合成のものに取って代わった理由の説明としては、疑いの余地がないものでしょう。
化学の発達で、広範囲の合成香料が開発されました。
それは例えば、スズラン・ライラック・ピーチ・アプリコット・バナナ・リンゴ・さくらんぼ・いちご・ラズベリー等の香料です。
これらの香りは天然の原料から抽出することができません。
それらの香料は、母なる自然のひとしずくが全く含まれない、化学物質の混合物にすぎません。
それらの香料は、危険である可能性さえあります。
なぜならば、私達は自然と、良い香りがする物に惹かれるがゆえに、私達の嗅覚が香料によって混乱させられうるからです。
マリー:しかし、非常に多くのオイルが市場にあふれている昨今において、
どのようにすれば“ピュア”なオイルというのを識別できるでしょうか?
ミカエル:今やほとんどのエッセンシャルオイルは合成品であり、ラボの中で作られているので、
あなた自身の嗅覚を壊し、あなたが本質を見分けられるから遠ざけうる模造品に注意しなければいけません。
ピュアオイルだけが、構成物の全てのスペクトルを含んでおり、それは、安物の模造品では容易に真似できないのです。
ある大手香料植物会社は、ピュアエッセンシャルオイルの部門をスタートさせ、ようやくそのことを発見しました。
そして、私はこう言ったのです
「驚くべきことに、昨今の市場に存在するエッセンシャルオイルの大部分が、異質な物質によって汚染されています。
全てが天然のエッセンシャルオイルを作るために、非常に大量の原料が使われるので、
市場にあるその他製品のほとんど全てが、コスト削減や利幅の増大を目的として、
低品質の、大量生産のグレードの、あるいは他の化学物質を含んだものとなってしまっています。
そして、通常、その事実は商品ラベルには記載されません。」
高度先端技術のガスクロマトグラフィと質量分析を利用することで、今や標準品質を測ることさえできるのです。
但し、厳密なにおいの評価、原産国、抽出方法や植物種といったものを、品質を測る要素として利用するべきです。
私が使用している全てのオイルは、水蒸気蒸留か低温圧縮によって作られたものです。
(低温圧縮法はシトラスオイルの精製に利用されています。)
マリー:北アメリカに住む人々に対して、最もお勧めできるオイルは何ですか?
ミカエル:北アメリカにおいては、もちろん、針葉樹のオイルが最も適したものとなります。
とりわけ、モミ、黒トウヒや白トウヒのような松、赤松、
ニオイヒバ(ネイティブアメリカンに生命の木として扱われています)、カラマツ、ツガ、
野生のエゾヨモギギクのオイルが良いと思われます。
また、南アメリカに住む人には、全ての柑橘類、ナード、バージニア杉、サイプレス、
一般的にシダーと呼ばれるビャクシン属の常緑樹
(これは、素晴らしいことに、内部・外部の痔を小さくしたり、静脈を強化してくれたりします)のオイルが良いと思います。
さらに、西部に住む人には、メキシカンシダーとも呼ばれるテキサスシダーのオイルも利用できると思います。
ケベック州と米国の北東部地域で豊富なカンディアン・ツガのオイルを使うことで、
他の次元へ向かって上昇する際の最初の、かつ最も重大な障害となる恐怖を取り除くことができるので、
“今ここ”に生きていくことができるようになります。
意識的に香りを吸い込み、太陽神経叢(みぞおち)や手に数滴落としてみて下さい。
オイルを使って、愛でるようなタッチで、足をマッサージしてみて下さい。
また、恐怖を感じた時や、緊張のあまり瞑想できない人には、ツガのオイルを手に数滴落とし、
副腎付近(背中の真ん中ぐらいの位置です)に塗ってみて下さい。
(そうすることで、血液の循環とアドレナリンの生成が促進されます。)
そうすれば、あなたはよりエネルギーに満ち、高揚感を感じることでしょう。
旅行に出る場合は、カンディアン・ツガのボトルを持っているか確認して下さい。
カンディアン・ツガのオイルは、訪問予定の国が持つエネルギーに対して、スムーズな移行と準備を促進してくれます。
ヨーロッパに行く場合は、追加でラベンダーとセージのオイルを持っていくことをお勧めします。
また、アジアに行く場合は、パルマロサのオイルを、
南アメリカにいく場合は、レモンやオレンジといったシトラスを、
アフリカに行く場合は、バジルのオイルを追加で持っていくことをお勧めします。
出発の2~3日前から、手と足にオイルを塗って下さい。
さらに、飛行機に乗っている間と、帰国後の2~3日間にも同様にオイルを塗ってみて下さい。
クリスマス間近の話しをすれば、防腐特性で知られているバルサムファーが伝統的なクリスマスツリーなのですが、
その香りは喜びをもたらしてくれます。
シナモンオイルは喜びや豊かさや繁栄をもたらしてくれるので、
オイルを数滴使えば、しばらくの間は気分が良く、快活にいられるでしょう!
マリー:エッセンシャルオイルはどのように使えるのでしょうか?
ミカエル:ご存知のとおり、アロマセラピーは体や精神や魂に有益な効果をもたらす目的で、エッセンシャルオイルを利用します。
エッセンシャルオイルの使用は、身体的、感情的、精神的な健康と美しさを高めてくれます。ここで、簡単な使用方法を説明致します。
(1)エッセンシャルオイルは吸い込むことができます。
それによって、香りは私達の感情と化学的なバランスに影響を及ぼす特定の香りに反応する脳の領域に達します。
ハンカチに数滴落とし、深く吸い込んでみて下さい。
(2)エッセンシャルオイルと中性油(アーモンド、オリーブ、ベニバナ、セイヨウアブラナ、ホホバやヒマワリの油)を混ぜれば、
素晴らしいマッサージオイルが出来上がります。あなたの体は、適切な体内器官に届けるため、オイルを吸収し、
循環系を通じて全身に運んでいきます。
(3)空気中に小さなオイルの滴を送り届けてくれるディフューザーを使ってみて下さい。
(4)摂取する場合は蜂蜜に一滴混ぜても構いません。
但し、全てのエッセンシャルオイルが摂取して良いわけではありません。
アニスシード、カモミール、シナモン、コリアンダー、フェンネル、マジョラム、ペパーミント、ローズマリー、
セージ、タイム等々のような台所で使用されている香料植物から抽出され、混ぜ物なしの天然のオイルだけが摂取可能です。
エッセンシャルオイルを吸い込んだり、足や耳の裏にたらしたりすると、
オイルは数秒であなたの全ての体細胞に行渡り、21分間は留まります。
さらに、ニオイヒバを使えば、足の爪の下にいる白癬菌にまで作用してくれます。
また、香水として、足、首、顔、背中、手首、胸(心臓の上部)に付けることも可能です。
あるオイルの匂いが気に入らない場合は、たいてい、そのオイルがあなたに合っていません。
人はそれぞれ香りの刺激に対して異なった応答をするものなのです。
何か1つ試してみて、1回利用できた(気に入った)ものを“選りすぐり(お気に入り)”として楽しんでみて下さい。
(5)喉の痛み対策として、タイムのオイルを蜂蜜に混ぜて使うこともできます。
世界中にいる多くの友人のおかげで、ほとんど全ての最高品質のエッセンシャルオイルを皆さんに届けることができます。
私の製品には混ぜ物は入っていません。
その他にも、アフリカの木から取れるナッツ由来のシアバターのような素晴らしい天然製品を届けることもできます。
シアバターに含まれる天然のビタミンA、DおよびEは肌を活性化させ、保護し、滑らかにしてくれます。
また、それらのビタミンは、肌の保湿性を保ち、乾燥肌やしわを防いでもくれるのです。
あるいは、エキナセア(風邪を予防)やその他の有機チンキ剤には、
にきびやPMS(月経前症候群)に対して効果的です。
ほとんど全ての症状に対して、適切なオイルを処方できるのです。